JSJのコラム

外国人採用面接では何を聞くべき

外国人採用面接では何を聞くべき

外国人を採用するために必要な心構え

面接は “応募者とその会社の未来を変える” と言っても過言ではないくらい、採用活動において重要なステップです。面接という限られた時間の中で、企業が求めている人材であるかを見極めることは、例え日本人相手であっても難しく、言葉や文化の異なる外国人の面接となるとより慎重に行わなければなりません。ここでは外国人を面接する上で大切なポイントを分かりやすく解説していきます。

外国人を採用するのは大変ではない

外国人を採用するまでの流れは、基本的に日本人を採用する時と変わらず特別難しいことはありません。大変になるとすれば実際に働き出してからで、雇用した側とされた側の考えに食い違いが出てくることがあるからです。働き出してから「こんなはずではなかった」とお互いに後悔することがないように、企業にとって適切な人材であるかを面接でしっかりと見極めましょう。

面接前・面接時に確認しておきたいこと

外国人の採用を検討している企業は、応募者本人であることを証明する、また就労資格の見込みがあるか否かを確認するための、以下の各種証明書や確認書類の提出を求めましょう。

 

①外国人登録証明書

②パスポート

③在留カード

④履歴書

⑤卒業証書・成績証明書

⑥日本語能力試験の結果

⑦アルバイト履歴(資格外活動許可証を持ち、法で定められた就労時間内でアルバイトしていたかを確認するため)

※外国人が日本で働くためには就労ビザが必要です。応募者の学歴や職歴が条件を満たしており、就労ビザ取得の見込みがある否かを事前確認しておくと、採用活動がスムーズになります。これは内定を出してしまったのに、就労ビザが下りないというトラブルを回避するためでもあります。また見込みがあると判断して内定を出した場合でも、就労ビザが下りないこともあります。その場合の内定は無効となるので、そういった可能性があることもきちんと伝えておきましょう。詳しくはこちらのホームページで確認しましょう。

面接で聞くべき・見るべき・伝えるべき4つのポイント

1. なぜ日本の企業で働きたいのか
言葉や文化の面で不自由のない母国に帰って働くのではなく、どうして日本でなくてはならないのか理由を尋ねることで、応募者がどの程度日本で腰を据えて働く気があるのかを判断できます。例えば、企業が応募者の母国に進出している場合「母国語と日本語を活かし、母国と日本の架け橋となり、ビジネスをより円滑なものにしたい」など、働きたい理由を具体的に述べられるようであれば、日本で働くことにかなりの覚悟を持っていると考えていいでしょう。

「日本が好きだから」などの曖昧な答えであれば、「具体的にどんなところが好きですか?」「逆に嫌いなところはどんなところですか?」「母国に帰りたいと思ったことはありますか?」など質問をどんどん重ねてみましょう。そうすることで彼らの本音が垣間見え、長期的に働いてもらえるのか、企業が求めている人材なのかを見極める判断材料になります。

また仮に入社したとして、この会社で何をしたいのか、挑戦したいことはあるのかを聞くのもいいでしょう。これは日本人にも言えることですが、入社してから「これは自分のやりたかった仕事ではなかった」と離職してしまうことが多々あります。言葉や文化の違う外国人の場合はことさら注意が必要です。中途半端な気持ちで入社してしまうと、業務そのものだけでなく、日本独自の文化や風習、人間関係など、様々な困難に直面した時にあっさりと辞めてしまう可能性が高いです。

「御社が力を入れている○○プロジェクトに大変魅力を感じているので、ぜひ私もそのメンバーに加わり貢献したい」など具体的な答えが返ってくるのであれば、自分のやりたいことや将来のビジョンを持っているので意欲的に働いてくれる可能性が高いでしょう。

2. 履歴書に書かれてあることを鵜呑みにしない
外国人は自分の経験や語学力を大げさに書くことがあります。まったくの嘘ではないのですが、多少大げさに書いた方が採用担当者の目にとまりやすいから、という考えがあるようです。履歴書に書かれてある内容がすべて正しいとは言い切れませんので、疑問に思うことや不自然な点は遠慮なく質問しましょう。

3. 日本のビジネスマナーが守られているか
“遅刻をしない”というのは日本人にとっては当たり前のことですが、外国人はそれほど遅刻を重要視しない場合があります。面接に遅刻をして来るような応募者は日本の常識に対して意識が低い傾向にあるので、その点も採用基準のひとつとするといいでしょう。また”正しい敬語を使える”ことも、日本の企業で働く上でとても大切なことです。

4. 就業条件は明確に伝える
業務内容や就労時間、有給や給与について細かくはっきりと伝えましょう。そうすることで入社後も円滑な関係を築くことができます。特に業務内容や就労時間外の残業は線引きが難しく曖昧になってしまいがちなので、トラブルの火種になることが多いです。日本人はその場の状況や雰囲気を感じ取りフレキシブルに対応してくれますが、外国人には空気を読むということが難しいので、就業条件を明確に伝えておくことが大事です。

まとめ

外国人を面接する時は言葉や文化の違いを前提におきつつ、質問内容を工夫してみるといいでしょう。また就業条件については具体的にはっきりと伝えることがポイントです。外国人採用の実績がなく不安に感じるようならば、弁護士や行政書士など専門家の知恵を借りるとスムーズに採用活動が行えるでしょう。

 

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阿部 知子