【この記事に書かれている事】
外国人が新卒で就職した後、自分に合わないと感じたりもっと違う仕事にチャレンジしたいと思うこともあるでしょう。外国人が日本の会社で転職することは簡単にできるのでしょうか？

外国人が日本で転職やキャリアチェンジをすることは簡単(かんたん)なのでしょうか、難(むずか)しいのでしょうか？調べてみたところ、日本では他の外国に比べると、特に正社員へキャリアチェンジ・転職(てんしょく)は難(むずか)しいようです。

これは外国人だけではなく日本人も一緒。今回はなぜ日本では、キャリアチェンジ・転職(てんしょく)が難(むずか)しいのかをお伝えします。

■古くから残っている「新卒(しんそつ)を育てる」という考え方

日本の企業には「正社員は新卒(しんそつ)で採用して育てるもの」という考え方が古くからあります。この考え方は50年以上にわたって続けられる日本独特の習慣(しゅうかん)であり、1970年代に日本の高度経済成長（こうどけいざいせいちょうき）を支えるために多くの企業が取り入れたものです。

「この人はいつまでも会社にいてくれるからしっかり育てよう」
「がんばって働けばちゃんとお給料は上がり、定年まで勤（つと）められる」

と言う、お互いの安心感が、企業の成長を支えてきたのです。

■仕事を変えるなら、新しい会社をねらおう！

現在では労働(ろうどう)に対する意識(いしき)も大きく変わり「新卒(しんそつ)を採用して正社員に育てる」という方法にこだわらない会社も増えてきているものの、大企業を中心にこの考え方はまだまだ根強く残っています。

そのため仕事を変えたくなった時は、若いベンチャー企業、採用に対する考え方が幅広い企業への転職(てんしょく)を狙いましょう。

「新卒(しんそつ)を採用して正社員に育てる事」にこだわるのは大手企業や昔から続いている企業が中心なので、若い企業や時代に合わせて変化している企業であれば正社員の転職(てんしょく)に否定的ではありません。

■正社員を雇用(こよう)するリスクが高い

もう一つ、転職が難しい理由としては会社側のリスクがあります。正社員は一度採用(さいよう)してしまうと簡単(かんたん)に解雇(かいこ)することができません。これは労働者は法律で守られているから。一度正社員として採用(さいよう)したら合理的な理由がない限り企業の一方的な都合だけで解雇(かいこ)するのは困難です。

労働者にとっては身分が保証(ほしょう)されている正社員は大きなメリットですが、企業から見るとリスクでもあります。
解雇(かいこ)のしにくさがリスクとコストを押し上げてしまい、結果的に正社員への転職(てんしょく)を難(むずか)しくしてしまってい流のです。

■社員の転職が難しいのは、辞める人が少ないから

正社員への転職(てんしょく)が難(むずか)しい理由は、一度正社員として採用された人が退職するのが少ないため、なかなか空きが出ないのです。

正社員として入社出来ると、保障が充実していたり、休日が十分であったり、ボーナスが支給されたりと優遇(ゆうぐう)されることが多いことが理由です。そのため、一度採用された人が退職を希望するというのは、意外と少ない傾向にあります。

また、派遣(はけん)社員などの採用が多くなってきた中、仕事ぶりや熱意(ねつい)が伝わり、そのまま正社員に移行するといった形も結構見られるようになりました。そのため、自分が他の職場に転職(てんしょく)するとなっても、表に出ている求人が少ない状況があるのです。

いかがだったでしょうか？
日本では外国に比べて転職(てんしょく)がしにくい傾向(けいこう)にありますが、資格や、特化(とっか)した能力を身に付けておくと、転職(てんしょく)に有利になるかと思います!

今後転職(てんしょく)がしやすい環境(かんきょう)になっていくとよいですね!