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急増している日本へやってくる外国人留学生 なぜ日本を選んだの?

急増している日本へやってくる外国人留学生 なぜ日本を選んだの?

【この記事に書かれている事】
日本に留学している外国人はたった8年で倍増しています。これは偶然ではなく、日本政府が「留学生を増やそう」と様々な制度を作っているからなのです。日本に留学する外国人のメリット、そして日本から見たメリットは何なのでしょうか。

日本は今海外からの留学生が急増しています。2008年には12万人だった留学生が2015年には20万人を突破、2016年にはおよそ24万人にのぼっております。それは一体、何故なのでしょうか。

留学生30万人計画について

日本政府は、2020年を目途に30万人の留学生受入れを目指す、「留学生30万人計画」を2008年に発表しました。
それに伴い、日本への留学生は毎年増加傾向にあり、2008年には12万人だった留学生が2015年には20万人を突破、2016年にはおよそ24万人にのぼっております。

留学生の増加傾向についての詳細はデータは“こちら”にあります。

では、なぜ日本にやってくる外国人留学生がこれだけ増えているのでしょうか。

出身国別留学生について

下記は、外国人留学生の出身国の上位5か国のデータです。

国名 留学生数(前年) 構成比(前年)
中国 94,483人(94,111人) 41.2%(45.2%)
ベトナム 53,807人(38,882人) 22.5%(18.7%)
ネパール 19,471人(16,250人) 8.1% (7.8%)
韓国 15,457人(15,279人) 6.5% (7.3%)
台湾 8,330人 (7,314人) 3.5% (3.5%)

日本と文化の近い、中国・韓国・台湾からの留学生の数を合わせると、全体の5割強人数になります。

また、ベトナム・ネパール以外でも、インドネシア、ミャンマー、タイ、マレーシアが上位10カ国を占めており、毎年の増加率に関しては、東南アジア各国の留学生が上回っています。この流れはしばらく続くと見られています。

なぜ、東南アジアからの留学生が増えているのでしょうか。

東南アジアからの留学生が増えている理由

理由①高いレベルの教育を受けることができる

日本の高等教育のレベルが発展途上国と比較して総じて高いことが挙げられます。

現在、途上国でも自国の高等教育に力を入れていますが、一部の国を除けば依然として日本の大学で教育を受けるメリットは大きいと言えます。

理由②日本語を学ぶことがキャリアアップにつながる

東南アジアには日本企業の進出が進んでおり、現地企業よりも高い給与がもらえます。日本語を学び、日本での仕事の経験がある分、母国に帰ったときに給与の高い日本企業に就くことができます。

東南アジアの学生のなかには、将来は母国で働きたいという方も多く、日本への留学・就職が将来のキャリアアップにつながります。

理由③高等教育を安く受けることができる

留学の金銭的負担がほかの先進国への留学に比べて軽いため、留学生増加につながっています。

公立大学の授業料と生活費を合計した大学留学コストの国際比較調査(2014年)

オーストラリア 年間/4.2万ドル(約510万円)
シンガポール 年間/3.9万ドル(約470万円)
アメリカ 年間/3.7万ドル(約440万円)
日本 年間/2.0万ドル(約240万円)

日本への留学の金銭的負担が軽い理由としては以下の内容があげられます。

  • 最近の円安の傾向
  • 大学授業料が安い
  • 留学生向けの奨学金が充実している
  • 留学生のアルバイトが可能(他の先進国は留学生のアルバイトに制限があり)

理由④日本社会や文化への関心

大学院や大学(特に理工系)に留学する学生の多くは、日本で高度な研究を行いたい、高度な教育を受けたい、というアカデミックな目的が持っている学生が多いことが特徴です。

一方、それ以外の外国人留学生は、自国で日本のサービスや製品の質の高さの体験から日本の社会や会社に対しての憧れを持っており、日本で就職するための糸口にする意向が強い傾向にあります。

最近では日本のアニメ・マンガを中心に日本の文化に関心があり、それがきっかけとなって日本での生活を体験したいという、投資目的(将来所得の向上)よりも消費目的(留学自体の効用の確保)で日本に留学する学生が増えています。

理由⑤卒業後の就職

欧米の多くの国では、外国人留学生の卒業後の就労に対して制約が大きく、卒業後にその国で働くことができる人はごく少数と言えます。

これに対して日本では、在留資格の変更により就労が可能です。
中小企業への就職については入国管理事務所による厳しいチェックがあるものの、大企業への就職であれば比較的容易に変更することができます。

(中小企業への就職でも、就労ビザの知識があれば、比較的容易に就労ビザ取得が可能です)

以上のとおり、日本で学んだことを生かせること、日本企業の給与水準が相対的に高いこと、社内教育制度が充実していることなど、日本企業への就職を希望する外国人留学生にとってはメリットが大きいと言えます。

理由⑥卒業後の就職

日常生活を送るうえでの環境が整っていることも大きな要因です。
具体的には、治安が良い、衛生面・大気環境面で問題が少ない、生活インフラが整備されている、豊かな文化や歴史に恵まれている、といった点が挙げられます。

東南アジアでは、本人の進路の決定に両親の意向が反映されることが多く、日本であれば生活していくうえで安心だということで、両親から留学先として日本を推薦されることも多いようです。

このような理由で東南アジアからの留学生が増加していますが、逆に日本の留学先としての弱みもあります。

  • 日本の大学の国際的な評価が低く、先進国のなかでは決して高いわけではない。

世界の大学ランキング(2014 ~ 2015年調査)において、日本の大学で上位100校にランクインされているのは、東京大学(23位)と京都大学(59位)の2校のみです。

それとは対照的に、アメリカの大学は、上位100校中45校を占めるなど圧倒的な強さを示しています。

大学の順位は世界の学生が留学先を選択する際に、有力な判断材料にしており、先進国の優秀な学生は、留学先として日本より、アメリカおよびイギリスの著名大学を目指すのが一般的です。

日本への先進国からの留学生は多いとは言えませんが、東南アジアやその他途上国のトップクラスの学生が日本にはとても多く留学しています。

こうした東南アジアの優秀層をいかに採用できるかということが、今後の外国人採用の鍵を握っていると言っても過言ではありません。

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