JSJのコラム

日本人の労働時間は世界的に見ても長い??

日本人の労働時間は世界的に見ても長い??

外国人から見ると日本人は「働きすぎる」

日本に住む外国人からよく、「日本人は働きすぎる」と言われることがあります。例えば、
「定時で帰れない」
「残業するのが当たり前」
「上司より先に帰ってはいけない」
などのイメージを持っている方が多いように見受けられます。

確かにそれは否定できないかもしれません。なぜ、日本人は働きすぎと言われるのでしょうか?

「働きすぎ」と言われる理由1:「正社員」という責任

日本の企業は、「正社員主義」がベースにあります。
正社員に対して給与が高く、福利厚生も手厚い分だけ、仕事に対する責任が重くなるというものです。しかし欧米と違うのは、アメリカやヨーロッパは「時間は問わず成果出せば良い」に対して、日本人は成果というよりもその過程を重視されがち。

「残業してまで頑張っている姿を見せる」のが評価される、悪しき文化が未だに残っているのです。

「働きすぎ」と言われる理由2:「採用」に関する違い

海外では基本的に「ポジションごと」の採用が多く、「自分ができる仕事」「希望給与」などを企業に提案します。ですので、自分がやるべき仕事の範囲が明確で、力量に見合った仕事を時間内に行うという仕事スタイルになります。

日本では学生は「総合職」という、会社の業務を総合的に行う職種での採用がほとんどです。そのために、自分がやるべき仕事の範囲が不透明で、トップダウンで割り振られた仕事、あるいは言われた目標の達成をなんとか頑張って目指すといったスタイルになってしまいます。

特に大手の企業の場合、入社してしばらくはこの特性が強いのではないでしょうか。
中小企業の場合、自主的な取り組みが評価されやすく、働き方も大きく違います。しかし、大きな目標を掲げる優秀な社員が多く、その分プライベートの時間を削って仕事に打ち込むと言った人が増えるのです。

もちろん、早く帰りたい時があれば、自分で予定を調整して仕事を早く終わらせることも可能です。

「働きすぎ」と言われる理由3:「組織」に関する考え方の違い

日本の会社では、自分の仕事だけしていてはいけません。高度成長期には「企業戦士」という言葉が生まれたほど会社に長時間いて家族的な意識が強かったため、自分の仕事が終わったとしても、他の事業部で困ったことや手伝えることがあれば協力することが求められます。

「働きすぎ」と言われる理由4:早く帰りづらい空気

上記のような理由から、日本人の若手も「上司より早く帰ってはいけないのでは?」と感じるように外国人からも「早く帰ることがいけないことのようだ」と日本で働いている外国人から相談をもらうことがあります。

しっかり仕事を終えたなら、帰っても大丈夫です帰りづらい雰囲気があるのであれば「今日の仕事は終わったのですが、何か手伝えることはありますか?」と他の社員に聞いてみましょう。そこで手伝えることがあれば積極的に手伝いましょう。ないのであれば、気まずい思いもせずに帰ることができます。

実際、日本は働きすぎる国なのでしょうか?

数年前ののOECD(経済協力開発機構)のデータによると、年間平均労働時間は1,713時間。OECD加盟国の中で22位です。1位はメキシコで2,255時間、2位はコスタリカで2,212時間、3位は韓国の2,069時間です。日本の労働時間、意外と少ないのではないでしょうか。

ただし、日本については、労働時間に対する生産性の低さが指摘されています。こちらは2015年のデータですが、時間あたりの労働生産性は42.1ドルで、これはアメリカの6割強程度にしかなりません。OECD加盟国35カ国中でも20位にとどまっています。このことは、言いかえると、働き方として効率があまり良くないということです。

最近ではこのような日本独自の働き方を変えるべく「働き方改革」が進んでいます。ですので、きっちりと自分の仕事を終えたら堂々と帰って良い会社が増えている、少なくとも日本政府はその方向に動いているので安心してください。

 

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